FUJIWA
ジオフォーラム2007in 静岡
地質リスク−地質断面図を例にして−
株式会社富士和沼津支店
小柳津篤(理学博士)

B履歴(発達史)の付与
周辺の地形踏査、地質踏査に基づいて調査地の地質履歴を伝えました。これが先程示した図になります。

調査地は、谷−尾根の両方にまたがる地域であり、調査地の左端付近を谷部が、右端付近を尾根部が通ります。谷部斜面の勾配は概ね10〜20°程度です。
その結果、作成された断面図がこちらになります(上の断面図)。下は、履歴無しで作成した断面図です。

この情報により断面図の個人差がかなり小さくなりました。

これは、上が技術職員の作成した断面図、下が私の作成した断面図です。

この断面図は、報告書納品後に基礎工施工時の地盤観察を行った結果、凝灰岩以深は掘削していないため、明らかではありませんが、これ以浅の各層が50cm 程度の誤差範囲で妥当な分布であったことが確認されました。

(2)愛鷹山麓の例
次に愛鷹山の調査事例を示します。

調査地は、愛鷹山の東山麓に位置しており、大久保川が流下しています。

また、これは航空写真ですが、地形判読から調査地が扇状地であることが明らかです。
この地域で最も問題となったのが、火山麓扇状地に多い、地盤種の相違です。

こちらがボーリング柱状図です。ボーリング結果から、掘削した2 地点間で、出現する地盤が異なっている点が明らかとなりました。左側ではロームの下位に凝灰岩類が分布し、右側では玉石混じり砂礫が分布しています。

地質リスク−地質断面図を例にして−(5)へ

株式会社 富士和
〒422−8055 静岡県静岡市駿河区寿町12番43号
TEL.054-287-7070 FAX.054-287-3930